國學院大學博物館
本日は、雨の一日でしたが、渋谷まで足を運びました。渋谷からバスに乗ること10分?行ってみたいと思っていた國學院大學博物館へようやくたどり着けました。来年まで休館の情報があったので、今のうちにいかねば!!と思い立ったわけです。


なんだか可愛らしい埴輪が出迎えてくれますよ。
企画展
「杉原祥造没後100年 刀剣学総論 ―学際研究が紐解く「日本刀史」―」


刀剣学という学問があるのを知りませんでした。日本刀は今や工芸品となりましたが、歴史を紐解けば平安時代半ばの10世紀頃に誕生したとされます。そして、鎌倉時代の刀剣書に遡る蓄積があり、刀工の系譜や位列、作風に関する知見が記録されてきたということだそうです。今回の企画は刀剣研究の今昔を物語るとても素晴らしい展示でした。現物の刀剣だけでなく、文献としても数多く残されていることは素晴らしいことです。私がもっとも心惹かれたのが、こちら↓

素環頭大刀(そかんとうたち / そかんとうのおおたち)
古墳時代などを中心に出土する、古代の直刀(反りのない刀)の一種で、主に2世紀〜3世紀頃に中国の大陸(漢など)からもたらされた、あるいはそれを模して日本で作られたもので、当時の最高峰の鍛冶技術の象徴であり、権力や霊威の象徴。なによりも、明治時代に石上神宮(いそのかみじんぐう)の禁足地から発掘された伝説の神剣「布都御魂(ふつのみたま)」の本体が、考古学上「内反素環頭大刀(ないはんそかんとうたち)」と呼ばれる特徴を持った鉄刀であったことから、記紀神話にも登場するこの霊剣の姿がこうであったのだと目にするのが初めてで、感動しました。その他にも太刀や美しい短剣なども展示されたいます。休館になる前にぜひ見学を。11/15まで開催されています。







企画展もよいのですが、なんといっても常設がすごいです。生活に密着というよりは、神道考古学的な展示がものすごく興味をそそるものでした。展示は、『考古』『神道』『校史』ゾーンに分かれています。
考古ゾーンには、縄文~弥生~古墳~平安時代の遺物が展示されていて、縄文土器、石棒、銅鐸や埴輪など東博でも見ることのできる遺物ではありますが、ちょっと珍しいなと思ったものは急須型の土器です。このような時代から細かな細工で作り出された遺物に感動しますよ。












黒光りしてます
神道ゾーンは、神事にかかわるゾーンなので写真は禁止。ということだったのかな・・・
大嘗祭などの神事も詳しくわかります。どんな供物?などが供えられ、どのような場所で行われていたのかなど、目に見えなかった神事の一端を知ることができます。また写真は禁止でいたが、主な展示物はここで知ることもできます。
https://museum.kokugakuin.ac.jp/exhibition/detail/id=4
校史ゾーンでは國學院大學の歴史や、「国学」についても知ることができますよ。有名どころでは、『古事記伝』を執筆した本居宣長(もとおりのりなが)とかね・・・尊王攘夷思想と結びつき、幕末の倒幕運動や明治維新の思想的背景に大きな影響を与えた平田篤胤(ひらたあつたね)とか、とにかくですね、国学は国の歴史や日本人固有の文化や精神を学べる素晴らしい学問なのだと言いたい!!!今や、日本の歴史や国文学(古典)などに分かれて教えられていますが、国学って国にとって意外に大事な学問なのかもしれないですね。
刀匠:上林 恒平(かんばやし つねひら)さんのドキュメンタリー映像も流れていて必見です。
印象に残った言葉:古い時代の刀を造れるようになることがゼロでようやくスタートできるのだ。みたいなことを
おっしゃっていました。なんかわかります。歴史的文化財とかほんとにそうですよね。伝統を守りつつそこから進化させていく。
でもまずはゼロを知ることが大事なんだと。なので基本を知っておくことはなんであれ大事なことなんだとあらためて気が付かされました。
しかし刀匠の映像って暗い場所に火花散るが多いと思いますが、ほんとに作業するところは暗いのでしょうか。
刀剣つくりには流派があることも知りました。
五箇伝の主な流派
美濃伝(みのでん)(岐阜県)
• 特徴: 五箇伝の中で最も新しく、南北朝期から戦国時代にかけて、武将の大量生産ニーズに応えて発展
山城伝(やましろでん)(京都府)
• 特徴: 平安時代後期に朝廷や貴族の需要から誕生した、優美で品格のある作風。
• 主な派: 三条派(三条宗近など)、粟田口派、来(らい)派、長谷部派など。
大和伝(やまとしてん)(奈良県)
• 特徴: 五箇伝の中で最も古く、奈良の寺社や僧兵の実用・頑丈さを重視した作風。
• 主な派: 千手院派、当麻派、尻懸派、手掻派、保昌派。
備前伝(びぜんでん)(岡山県)
• 特徴: 豊富な良質な砂鉄と木炭に恵まれ、日本で最も多くの刀工を輩出した一大産地。華やかな丁子乱れ(ちょうじみだれ)の刃文が特徴。
• 主な派: 古備前派、一文字派、備前長船(おさふね)派など。
相州伝(そうしゅうでん)(神奈川県鎌倉)
• 特徴: 鎌倉時代中期に、武士の実戦向きの要求から誕生。力強く荒沸(あらにえ)の効いた湾れ刃(のたれは)が特徴。
• 主な派: 新藤五国光、行光、正宗、貞宗、広光など。
古代好きとしては、たまらなく魅力のある博物館でした。😍
おまけ
昼食は、國學院大學3号館の学食『和(なごみ)』でいただきました。ちょっと学生気分をあじわいつつ低価格とボリューム満点の定食にやられました。ゆで豚定食(一般は650円、國學院大學の学生さんは400円!)おいしかったです。うどんそば、中華という学食で過ごした私の学生時代とは違いメニューも進化しておりますね。いろんな大学の学食行ってみたくなりました。













































































































































































































































































