阿波古事記
阿波古事記 (古事記の舞台は徳島県であるという説)は、地方伝承とも言えるし、また考古学・文献・地理などのアプローチからも支持できるものではないか。
「阿波古事記」と言える主な理由を考えてみよう!
①地名の一致と古社の集中
延喜式神名帳において、全国でも屈指の古社が徳島に集中しており、記紀神話の主役級の神々を祀る「元社」を自称する神社が多数ある。
古事記に登場する神名や地名が、徳島県(阿波国)内に驚くほど集中している。
②阿波の古文献
徳島には、一般的な『記紀』とは異なる、あるいはそれを補完する独自の文献や伝承が残っていたが、文献(阿波風土記)は失われた。が、一書という形で日本書紀に引用されたりしていたのは、阿波風土記を読んだ人がいるということだろう。謎深いが、阿波にある名称は奈良にもある。阿波から大和への移動を意味しているのか? 失われた阿波風土記は古事記の種本となったのかもしれない。
③三木家・忌部氏の存在
天皇即位の儀式「大嘗祭」で麻の衣(あらたえ)を献上する阿波忌部(いんべ)氏。彼ら(三木家)が代々守ってきた伝承は、阿波が皇室のルーツに関わっている強い証拠となる。文献は奪われても儀式は残ったのではないか。
④地理的・環境的整合性
国生み神話の舞台として具体的な地形的候補が揃っている。
オノコロ島・鳴門の渦潮・吉野川河口にある「沼島(ぬしま)」など
イザナギ・イザナミの二柱の神が通ったとされる経路や、婚姻の儀式を行ったとされる場所やよもつひらさかなどの名が残っている。
⑤鉄と水銀(古代の産業)
古代において権力の象徴だった「鉄」や「朱(水銀)」の産地が徳島には豊富にあった。
若杉山遺跡: 日本最古級の水銀採掘遺跡が阿波にある。古代において「赤(朱)」は神聖な色であり、これを取り仕切る勢力がそこにいて、神話の主役であった可能性が高い。
⑥欠史八代と言われる天皇を祀る神社の存在
徳島だけではないが、四国には欠史八代の天皇を祀る神社がある。
⑦伊加加志神社の存在
伊香色謎命(いかがしこめのみこと)は、第10代崇神天皇の母で、出雲物部系の女性です。この方の名を冠した神社が徳島にあるのは、この地で崇神をうみ育てたのではないかという妄想。
最後は妄想になってしまったけれど、どれも今ある目に見えている事柄から妄想するしかない。
それがたまらなく楽しいのである。
2026/02/05

